V
- 2006/09/16
VANILLA NINJA / LOVE IS WAR -

エストニアの国民的女性ロック・バンド、VANILLA NINJAが、3人編成になってリリースした3rdアルバム。実は4枚目らしいのだが、本当のデビュー・アルバムは社会的に抹殺されているらしい。
ハード・ロックのカッコ良さとポップスの耳当たりの良さを、絶妙のバランスで併せ持った音は今作でも健在。ロック・ファンだけじゃなく、ポップス・ファンも狙った欲張りな音作りだが、二兎を追う者はで終わらず、どちらにもアピールし得る高品質な作品に仕上がっている。
攻撃的なメロディがメタリックでカッコ良い"Kingdom burning down"、キャッチーなポップ・ロック"Dangerzone"、しんみりと切ないメロディが胸キュンな"The band that never exist"、耽美な疾走メロディが超カッコ良い"Shadows on the moon"、ゴシック要素のある転調がドラマティックな"Black symphony"、感動的なパワー・バラード"Pray"、リズミカルにキャッチーなフレーズを畳み掛ける"Battlefield"、ワルの雰囲気が漂うキャッチーなポップ・ロック"Bad girls"、物哀しいメロディをスケール大きく聴かせる極上バラード"Silence"、哀愁メロディがカッコ良い"Love is just a war"、荒涼感がクールな極上メロディック"My name"などなど、聴き所たっぷり。
名曲、佳曲満載。今後の活躍がますます楽しみになる充実作。
- 2006/03/25
VICKY BEECHING / YESTERDAY,TODAY & FOREVER -
黄金色に輝くレスポールを掻き鳴らす姿がイカすイギリス出身の女性クリスチャン・シンガー・ソング・ライター、Vicky Beechingのデビュー・アルバム。CCMというと、まずアメリカというイメージがあったので、イギリス出身というのが物珍しく感じる。自分が無知なだけか。
存在感のある透き通った美声がスッと馴染むヴォーカルも素晴らしいが、ポップなメロディをアコースティック主体のサウンドにのせながら、軽さを感じさせずカッコ良く聴き応えがあって、吸い込まれるように聴き入ってしまう。
哀愁のサビメロが素晴らしくカッコ良い"Yesterday,today & forever"、ブリッジからサビへの盛り上がりがカッコ良いポップ・ロック"Call to worship"、情感を込めて切々と歌い上げるバラード"Search me"、しっとり歌を聴かせながらじわじわと盛り上がる"Above all else"、アコースティカルで軽妙なポップ・ソング"Nothing is impossible"、陰ながら見守っているように優しく歌いかける"Captivated"、落ち着いた雰囲気のバラード"Extravagant worship"などが特に好き。
後半は特に、落ち着いた雰囲気の曲が増えるので、テンションが落ちるような印象を抱いてしまうが、どの曲も丁寧に作り込まれていて、じっくりと歌を聴かせるメロディ展開は素晴らしい。傑作。
- 2006/01/20
VERSUS THE WORLD / S.T. -

THE ATARISから脱退したベーシストMike Davenportと、ANTIFREEZEのドラマーが結成した新バンド、VERSUS THE WORLDのデビュー・アルバム。
エモやアメリカン・ロック、ハード・ロックの要素を取り入れた、男気溢れるカッコ良いメロディック・ロック。キャッチーなメロディなのだけど硬派な音で、渋くしゃがれたヴォーカルも激しい曲調にぴったりで、痛快に盛り立てる。
ハードなギターと疾走感がカッコ良い"Is there no end"、タメを効かせてキャッチーなサビにつながる"Don't let go"、爽快なメロディが素晴らしすぎる"Ghost in the bottle"、抑揚をつけた展開で聴かせる"Medellin"、ミッド・テンポで渋くカッコ良いメロディをじっくり聴かせる"Victim"、超キャッチーな爽快メロディの虜になる"Blasphemy and treason"アコギとストリングスでしんみり切ないメロディを聴かせる"Love every scar"、切なくもカッコ良く感動的なメロディが素晴らしい"Seconds to shine"、男気溢れる激情メロディック"If I died"などが特に強力。
主要メンバーのキャリアを考えれば、ただの新バンドではないので良い作品に仕上がっても何ら不思議はないのだが、それにしてもこの出来は素晴らしすぎる。キャッチーなロックが好きなら、是が非でもチェックしておきたい傑作。