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2006/11/04
I AM GHOST / LOVER'S REQUIEM

I AM GHOST / LOVER'S REQUIEM

 カリフォルニア出身の6人組、I AM GHOSTの1stフル・アルバム。出身地からすると、青空が似合うような明るく清々しい音楽を思い描くかもしれないが、このバンドはそんな予想を粉々に打ち砕くような意外性のある音を出している。

 まず、本当にアメリカ出身なのかと疑りたくなるほど、北欧ゴシック・メタル色が前面に出ている。妖しげかつダークでありながら、扇情力のある超キャッチーなメロディは素晴らしい。系統こそ違えど、HIMやTHE RASMUSに通じる魅力があると思う。

 厳格で美しいゴスペルを聴かせたと思ったら、スクリーモを絡ませて攻撃的な疾走メロディを聴かせたり、さらにそこに女性ヴォーカルが割り込んできてメロディをよりキャッチーに引き立てたりする。しかも、楽曲の組み立ても緻密で、組曲のような壮大な展開あり、ギターとキーボードの高速ソロ・バトルありと、雑多といってもいいほど様々な要素を取り込んでいながら、きちんと独自の世界を構築できているところが凄い。

 荘厳で美しい"Crossing the river styx"、キャッチーな疾走メロディが素晴らしい"Our friend lazarus sleeps"、アップ・テンポで力強いメロディがカッコ良い"Killer likes candy"、激情的なメロディが印象に残る"Dark carnival of the immaculate"、トリプル・ヴォーカルで掛け合うように盛り上がる様が超キャッチーな"Pretty people never lie,vampires never really die"…と、最初から最後まで、隙なく強力な楽曲がひしめいている。

 どこをとっても、聴きどころ。CDを再生したら最後、この濃密な世界に引きずり込まれるに違いない。傑作。

2005/12/13
INTERFERENCE / THE FORTHCOMING

INTERFERENCE / THE FORTHCOMING

 ニュージャージー出身のロック・バンド、INTERFERENCEの2ndアルバム。最もAMERICAN Hi-Fiに近いバンドといわれているらしい。

 その音楽性は、エモやパンクの要素を巧みに取り入れたキャッチーなロック。特に、序盤の疾走感や躍動感に溢れたサウンドが素晴らしく、ヘタウマだがエモーショナルに歌い上げるヴォーカルもどこか青春を感じさせて魅力的。

 ポップ・パンク調でテンション高いポップ・ソング"Girl anthem"、エネルギッシュなポップ・ロックン・ロール"One night"、アコギをかき鳴らして情感たっぷりに歌い上げるバラード"Everything's alright"、UK的なスケールの大きい叙情ロック"Halo 28"、ピアノをフィーチャーしたダイナミックなバラード"This time around"、アップ・テンポでキャッチーな"Turnaround"、ノイジーなアメリカン・ロック"Breathe"、アグレッシヴな疾走チューン"My excuse(never works)"、温もりのあるメロディ・ラインを聴かせる"Believe"などが特に好き。

 序盤の充実振りと比べて、中盤や後半がちょっと弱いが、バンドの魅力を提示した見事なアルバムだと思う。