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- 2007/05/26
AVRIL LAVIGNE / THE BEST DAMN THING -

カナダ出身のシンガー・ソング・ライター、Avril Lavigneの最新3rdアルバム。曲調に、自分の嗜好であるパンク・ロックの要素を今まで以上に盛り込んでいる。
正直いって、初めてこのアルバムのリーダー・トラックである"Girlfriend"を聴いたときは、驚きのあまり椅子から転げ落ちそうになった。何だ、このバカバカしいくらいに陽気で軽いノリは。いくら新婚ホヤホヤで幸せの絶頂とはいえ、人妻が書く曲じゃないだろう、なんて思った。
青春を思うがままに謳歌している10代の少女が歌っているような、打算も何もなく純粋に、無邪気に楽しんでいるような、そんな雰囲気。あっけに取られるほどハイ・テンションで、明るい。リーダー・トラックに限らず、そんな曲が次から次へと繰り出され、その眩いばかりのパワーに圧倒される。
中でも圧巻は、Butch Walkerと共作したタイトル曲"The best damn thing"。悪夢でも見ているような間の抜けた掛け合いから一転して、サビに向けて加速していく超キャッチーなメロディ展開が、思わず声を上げて笑ってしまうほど素晴らしい。
何曲かバラードもあるのだが、これがまた良い。美しいメロディをしっとりと歌い上げていて、目を閉じてうっとり聴き入ってしまうほど。アッパーな曲との激しすぎるギャップが、より一層その美しさを引き立てている。
てっきり、結婚して落ち着くものだと思っていたら、とんでもない勘違いだった。この分だと、子供が生まれた日には、きっともっと凄いアルバムを作るに違いない。彼女の勢いは、止まるところを知らないのかもしれない。
- 2006/11/18
ANDERS JOHANSSON / S.T. -

スウェーデン出身のシンガー、Anders Johanssonの3rdアルバム。ひとつの売りだった爽快ポップ・ロックが鳴りを潜め、バラード主体の落ち着いた感じの楽曲構成だが、メロディの充実振りは相変わらずで、これまでのキャリアの集大成的な名作に仕上がっている。
曲調も大いに関係しているかもしれないが、軽さがなくなって、しっとりとした大人っぽい魅力が増している。丁寧に織り込むようなハーモニー、ゴージャスに雰囲気を盛り上げるストリングスのアレンジ、透明感のあるサウンドも素晴らしい。北欧ポップ・ロックのひとつの到達点に達したといっても過言ではない完成度だと思う。
緩やかに確実に盛り上がってゆくバラード"Higher"、雨上がりが似合うような爽やかポップス"Last to know"、力強く駆け巡るような爽快メロディが素晴らしい"Help me"、甘いメロディをゴージャスかつダイナミックに聴かせる"Turn around"、浮遊感が心地良い極上ポップス"Lie to me"、穏やかに盛り上がる歌メロをしっとり聴かせる"Sunshine"、優しいメロディが溢れるような"Marry me"、物哀しいメロディが切ない"Protect you...(from me)"、重厚なトーンで響くメロディが聴き応えある"Miss you when I'm dreaming"などが特に好き。
前作が好きな人にはちょっと物足りないかも。バラードが大好きなポップ・ロック・ファンなら、大満足間違い無しの傑作。
- 2006/09/16
ALEXANDER KLAWS / ATTENTION! -

ドイツ出身のスーパー・アイドル、Alexander Klawsの3rdアルバム。デビュー当時の、いかにもアイドルでございといったコテコテの甘さはすっかり鳴りを潜め、大人の魅力を押し出したクールな雰囲気のポップ・ロックを聴かせてくれる。
冬の空気のように張り詰めたメロディがカッコ良い"Stay"、情感を込めて歌い上げるバラード"This is what it feels like"、ピアノの音色が心地良い爽やかポップス"Not like you"、身を切られるような切ないバラード"Love at first sight"、切なくも爽やかな極上キラー・チューン"Missing you"、女性ヴォーカルとのデュエットで美しいメロディを聴かせるラヴ・バラード"All(I ever want)"、徐々に盛り上がりじっくりと歌を聴かせる"My heart is on the run"、シンプルにしっとりと聴かせる"If I'm not the one"などが特に好き。
最初に、能天気系のダンス・ポップが入っているのが玉に瑕。他の収録曲のクオリティがすこぶる高いだけに、よりによって何故頭に置いたのか理解に苦しむ。
BACKSTREET BOYSの「NEVER GONE」やAnders Johanssonが好きならば、きっとドンピシャの一枚。