CAUTERIZE / PAPER WINGS

うはー、こう来たか。音楽性が変わったと聞いて覚悟はしていたつもりだったが、やっぱり最初はガッカリした。
前作「SO FAR FROM REAL」でファンの心をガッチリ掴んだ、ハード・エッジかつキャッチーでカッコ良い、聴いてて惚れ惚れするようなポップ・パンクは何処へやら。
カナダ出身のバンドCAUTERIZEの新作は、ヘヴィなサウンドになってよりハード・ロック色を強めたメロディアスなエモになってしまった。エグゼクティヴ・プロデューサー兼ミックスで、EMERALD RAINのMurray Daigleが関与。ブックレットや裏ジャケにレーベル名が記載されていないので、自主制作かもしれない。
しかし、落ち着いて聴いてみると、さすがにクオリティが高い。JUST SURRENDERやANBERLINに近い感じになるのかな。抑揚をつけてフックを煽るエモーショナルなヴォーカル、緩急のメリハリが利いた聴き応えのある展開力は素晴らしい。
激しくもメロディアスな"Closer"、歌い回しに前作の面影が覗く"Tremble"、スケールの大きい哀愁バラード"Minor key symphony"、ピアノの音色がはかなくメロウな"Porcelain"、転調がキャッチーな"My favorite patient"、ポップ・パンク色のあるキャッチーな"Skin for scars"、だんだんと音が増えて力強さを増していく展開が印象的な"Why this last dance"など、ハイライトになる曲の出来も良い。
良いアルバムには違いないんだけど…。前作に惚れ込んでいるなら、聴くに覚悟が要る。最初の衝撃を乗り越えることが出来るかどうか。そこで評価が割れちゃいそう。








